住まいの掃除、掃除の知恵とアレルギー予防

住まいの掃除は、家事の一つで炊事、洗濯とともに日常的な雑事ですが、室内外を衛生的な環境に保つ重要な仕事で、ハウスクリーニング代行を頼めば相当額の金額に換算されます。アレルギーの原因ともなるダニ、ほこり、カビの除去は健康に不可欠だし、玄関の清掃は風水などの開運条件とされるなど、健康で心地よい生活を送るために住まいのお掃除スケジュールを立てたいものです。住まいのお掃除は、一軒家とマンションでは違うように人数の多少など自分の条件に合わせた掃除の知恵が必要になります。松居一代さんの松居棒は特許ものの掃除グッズになりましたが、既成の掃除用具からさらに工夫して掃除のコツをつかめば時間短縮だけでなく楽しい家事に変わって掃除力と呼ばれるかもしれません。松居一代さんの掃除好きは、競艇選手だった父親の勝負運のため母親から家の整理整頓、掃除の仕方を教え込まれたそうですが、お子さんのアトピー性皮膚炎改善のためさらに掃除熱心になったとのことです。風水などでも玄関の清掃は重要なこととされ、明窓浄机は日常の心構えとすべきことなのでしょう。
掃除方法を考えたり掃除用の道具をそろえる前に、自宅の環境条件や年間の掃除スケジュールを考えるため次のスケジュールを参考にしてみてください。その際に自分の家が一軒家かマンション住居か、人数が多いか少ないか、小さな子がいるかいないか、フローリングか畳か、空調機器など設置機器の多少などなどさまざまな条件を入れて組み立てることが必要です。
住まいの掃除スケジュールとして概略次のように分ければ、掃除するときにあれもこれもと焦らずに落ち着いた掃除の仕方ができると思います。掃除する対象と内容を、毎日の掃除、毎週1回すればよい掃除、毎月1回すればよい掃除、半年に1回あるいは季節ごとにする掃除、大掃除と分けてみます。

住まいの掃除、年間スケジュール

1日1回する住まいの掃除は・すべての部屋の、換気、廊下や床の空拭き、畳やカーペットの箒掃き、掃除機掛け。・バスルームの換気と最後に入浴した人が床を流すほか浴槽、排水口の掃除。・トイレの汚れはその日に落とす、水気は使用のつど拭く。・玄関・ベランダの砂やほこりを掃き出す
毎週1回する住まいの掃除は:・部屋の壁のはたき掛け、空拭き。・バスルーム浴室全体の掃除。・トイレの便器を洗剤で拭く。・キッチン台所で、流し台天板、シンクを洗剤で拭く、ガスレンジの掃除、キャビネットに空気を通し開放のうえ空拭き。・洗面化粧台を洗剤で拭き水栓器具を磨く。・玄関、ポーチを水洗いする。・ドア、引戸を空拭きする。
毎月1回する住まいの掃除は、・居室の天井のすすはらいとはたき掛け、壁を点検してほこりやスイッチまわりの手垢を取る。・廊下やフローリング部分のワックス掛け。・キッチンでは換気扇、食器戸棚、収納庫の掃除整理。・内部建具の空拭き。・玄関のドアの清掃、アルミ戸は引戸を洗剤で拭く、木製ドアは引戸のワックス掛けやつや出し、下駄箱の整理と掃除。・バスルームの風呂釜の水垢落とし、排水管の通水と清掃。・壁、床のかびを確認しあれば取る。・建物周囲も見ます。換気口、排水溝、貯水槽の周辺の整理、清掃、・屋外コンセントの点検の他外部建具で、ガラスを洗剤で拭き、サッシレールのほこり取り掃除、雨戸の汚れ落しとワックス掛け、網戸の掃除。
半年に1回する住まいの掃除は、・居室ではカーペットを簡易クリーニングする、壁、天井は空拭きし耐水性があれば洗剤で拭きます。・設備器具で、照明器具の掃除。・建物周囲で屋根、雨どいの落葉やほこり掃除、外壁の汚れ確認と掃除。・押し入れ、収納の中のものを全部出して掃除する。
年に1回する住まいの掃除で、年末の大掃除です。・家具を移動する大掃除、・たたみ、カーペットをあげて干すなどです。
これに自分の生活パターンや個別条件を加味して年間のスケジュール表を書いておきましょう。

住まいの掃除、日常の掃除の順序と大掃除

住まいの掃除で、普段の掃除の順序ですが、玄関、ポーチ、ベランダは朝のうちに砂や埃を取り除きます。一軒家なら水撒きもしますね。一軒家の掃除はマンションと違って家の周囲の気配りも必要なのでこの点は大変です。午前中に部屋の窓を開け放し換気をし、畳やカーペットの箒掃き、掃除機掛けをし、続いて廊下や床の空拭きをします。バスルームの掃除はいつでも時間を見て浴槽の水垢、排水溝の周りを。トイレの清掃はそのつど落としていますから特に大変なことはありませんね。毎日使う机やテーブルの水拭きなどは、箒掃き、掃除機の使用が終わって空気の落ち着くあたりにすると合理的で効率が良いと思います。
こまめな掃除がアレルギーを予防するのですが、カビ対策としてお風呂場のカビには、古い歯ブラシにお酢かクエン酸をしみ込ませたものでこすります。水垢には、特にお酢などの酸性の成分が有効です。アルカリ性の重曹はカビを落とすのに便利です。部屋の角や隅は埃やダニが溜まりやすいので、角の掃除には、埃を爪楊枝で取り出し、お酢をしみこませた綿棒できれいに掃除をすると簡単。同じ方法で、窓枠なども掃除できます。カビは台所や洗面台などの水周りも発生しがちなので点検してください。
住まいの掃除で一番大がかりな年末の大掃除。年末の大掃除という習慣は日本の他にはあまり例がないらしく世界でも少数派だそうですが、江戸時代、江戸城では12月13日がすす払いとして大掃除の日にあてていたそうです。現代の私たち、年間の掃除スケジュールに従って1年間経過していれば大掃除であわてることはありませんがそうはいってもなかなか掃除のスケジュール通りに行かないこともあります。掃除の手抜きなど、仕方がない場合もありますが、仏壇・神棚の掃除と玄関、たたき、ベランダ、窓くらいはすっきりさせたいです。
仏壇・神棚の掃除はおろそかにはできません。仏壇の清掃で注意する点は、金箔のものがある場合、素手で触ってはいけません。金箔はとてもデリケートなので、毛バタキでホコリを払う程度にします。唐木仏壇の場合は、柔らかい布を固く絞って拭き、その後水気を取るように空拭きです。仏具の清掃はその材質によっていろいろですが、磨き粉を使用すると傷がつく場合がありますので注意です。神棚の清掃は、まず埃を払い、次にやはり固く絞った布で水拭きの上空拭きします。高いところにあり普段は目が届かないので、汚れが取りにくい場合は、薄めた中性洗剤で拭いた上で空拭きします。白木の神棚は数年経つと汚れが目立ってきます。仏壇と違って取替えができますので、5年〜10年を目安にすると言われています。

Copyright © 2008 掃除 住まい ハウスクリーニング